歴代サブマリーナモデルの年表、解説

ダイバーズウォッチの代名詞「サブマリーナ」は、ジャンルを象徴する時計としての地位を獲得したロレックスの代表作です。
1953年に誕生して以来、幾度もモデルチェンジを繰り返し、進化し続けてきました。
当記事ではそんな歴史的ダイバーズウォッチ「サブマリーナ」の歴代モデルを紹介させていただきます。

※当記事は専門書や時計店、愛好家の方から得た情報をもとに執筆しております。なるべく正しい情報を掲載できるよう最善の注意を払って執筆しておりますが、一部の情報は真偽性について未検証(検証不可)の場合がございます。(特に古いモデルは複数の説(製造年や仕様等)が存在するため事実と異なる場合がございます。)そのため、情報がすべて正しいといった保証はできかねる点をご了承の上、読み進めていただければと思います。

早わかり年表

【年代】 【クリックでスクロールします】
1950
第1世代
1955
第2世代
1958
第3世代
1966
日付あり
1989
第4世代
2010
第5世代

Ref.6204 ~すべてのはじまり~

Ref.6204

1953年に誕生し、翌年1954年のバーゼルフェアで正式発表されたファーストモデルと言われているのがこのRef.6204。
同時期にはRef.6200とRef.6205も登場しています。

Ref.6204の詳細情報

製造年/世代 1953~1954年頃 / 第1世代
搭載キャリバー A260(645)
防水性能 330ft(100m)
ケース径 37mm
ブレス(フラッシュフィット) 6636(80)
7206(80)
リューズ/刻印 6mm/+(→-)
外装の仕様違いが存在する箇所
  • リューズトップの刻印
その他の特徴
  • ペンシル針
  • 先端ドット秒針
  • 5分刻みベゼル

※( )は後年に変更された場合を意味します。

Ref.6200 ~200m防水を実現した369文字盤~

Ref.6200

直径8mmのビッグリューズ(初採用)と3・6・9文字盤が目を引く第1世代のサブマリーナの一つ。
200m防水を初めて実現したのもこちらのモデルです。

Ref.6200の詳細情報

製造年/世代 1953~1958(54?)年頃 / 第1世代
搭載キャリバー A296(765)
防水性能 660ft(200m)
ケース径 37mm
ブレス(フラッシュフィット) 6636(80)
7206(80)
リューズ/刻印 8mm/BREVET
外装の仕様違いが存在する箇所
  • 防水表記の有無
  • “SUBMARINER”表記の有無
その他の特徴
  • 3・6・9アラビアインデックス
  • 5分刻みベゼル

※( )は後年に変更された場合を意味します。

Ref.6205 ~ペンシル針とベンツ針が存在する~

Ref.6205

Ref.6204とほぼほぼ同時期に登場したとされているRef.6205。
当初はシンプルなペンシル針でしたが、後々ベンツ針に変更になったようです。
Ref.6204との外見上の違いとしては、15分までの分刻みベゼルに変更された(全てではない?)点と、後期に針の仕様が変更された点です。

Ref.6205の詳細情報

製造年/世代 1954~1955年頃 / 第1世代
搭載キャリバー A260(645)
防水性能 330ft(100m)
ケース径 37mm
ブレス(フラッシュフィット) 6636(80)
7206(80)
リューズ/刻印 6mm/+(→-)
外装の仕様違いが存在する箇所
  • 針(ペンシル針/ベンツ針)
  • 防水表記の有無
  • “SUBMARINER”表記の有無
その他の特徴
  • 15分までの分刻みベゼルに変更(一部を除く)※以降はこれを採用

※( )は後年に変更された場合を意味します。

Ref.6536 ~1000系キャリバー搭載の第2世代~

Ref.6536

基本的な外見は第1世代と同じ(Ref.6204とRef.6205の後継にあたる)ですが、ムーブメントは大きく進化しました。
今までは片方向巻き上げ式でしたが、ローターの回転を切り替える特殊な車の採用により、Cal.1030からはローターが左右どちらに回転してもゼンマイが巻き上がる両方向巻き上げ式となりました。これにより巻き上げ効率が格段にアップし性能面で画期的な進化を遂げました。

Ref.6536の詳細情報

製造年/世代 1955~1959年頃 / 第2世代
搭載キャリバー 1030
防水性能 330ft(100m)
ケース径 37mm
ブレス(フラッシュフィット) 6636(80)
7206(80)
リューズ/刻印 6mm/+(→-)
外装の仕様違いが存在する箇所
  • 針(ペンシル針/ベンツ針)
  • ベゼル目盛り(5分刻み/15分までの分刻み)
  • ベゼルトップ▼部分の色(レッド/シルバー)
その他の特徴
  • 6536/1は後に誕生したクロノメーター版

※( )は後年に変更された場合を意味します。

Ref.6538 ~8mmリューズと200m防水の系譜~

Ref.6538

Ref.6538はRef.6200の後継に当たると言われており、直径8mmのビッグリューズと200m防水が一つの特徴といえます。
Ref.6536と同様Cal.1030を搭載しているので、どちらに回転してもゼンマイが巻き上がる両方向巻き上げ式となります。

Ref.6538の詳細情報

製造年/世代 1955~1959年頃 / 第2世代
搭載キャリバー 1030
防水性能 660ft(200m)
ケース径 37mm
ブレス(フラッシュフィット) 6636(80)
7206(80)
リューズ/刻印 8mm/BREVET
外装の仕様違いが存在する箇所
  • 針(ペンシル針/ベンツ針)
  • ベゼル目盛り(5分刻み/15分までの分刻み)
  • ベゼルトップ▼部分の色(レッド/シルバー)
  • “CHRONOMETER”表記の有無

※( )は後年に変更された場合を意味します。

Ref.5508 ~稀代の名器1500系キャリバーを搭載した第3世代のはじまり~

Ref.5508

Ref.5508はRef.6536の後継機に当たり、直径6mmリューズに100m防水を備えたモデルとなります。
外見上はほとんど変化がありませんが、Cal.1530がはじめて搭載され、精度と耐久性(本当に壊れにくいです)が大幅に改善されました。
1500系キャリバーは現代の自動巻ムーブメントの礎を築いた名器であり、現代キャリバーにも1500系キャリバーのノウハウが多く組み込まれています。

Ref.5508の詳細情報

製造年/世代 1958~1962年頃 / 第3世代
搭載キャリバー 1530
防水性能 330ft(100m)
ケース径 40mm
ブレス(フラッシュフィット) 6636(80)
7206(80)
リューズ/刻印 6mm/(-)
外装の仕様違いが存在する箇所
  • ベゼルトップ▼部分の色(レッド/シルバー)

※( )は後年に変更された場合を意味します。

Ref.5510 ~製造期間わずか2年足らずの希少モデル~

Ref.5510

Ref.5510はRef.6538の後継に当たると言われており、直径8mmのビッグリューズと200m防水といったスペックもRef.6538と同じです。
Ref.5510が発表されたすぐ後(1959年)に不朽の名作「Ref.5512」が発表されたため、Ref.5510は幻のリファレンスと呼ばれています。

Ref.5510の詳細情報

製造年/世代 1958~1959年頃 / 第3世代
搭載キャリバー 1530
防水性能 660ft(200m)
ケース径 40mm
ブレス(フラッシュフィット) 6636(80)
7206(80)
リューズ/刻印 8mm/BREVET
外装の仕様違いが存在する箇所
  • ベゼルトップ▼部分の色(レッド/シルバー)

※( )は後年に変更された場合を意味します。

Ref.5512 ~リューズガードの新設、回転ベゼルの機能向上、名作の誕生~

Ref.5512

Ref.5512は外装面における変更点が大きいモデルです。
リューズを衝撃から守るためにリューズガードを備え、回転ベゼルも真鍮製からステンレス製へ、そして側面の刻みが上部に変更され、かつ溝も深くなったことで操作性を向上させています。
リューズ径は7mmに変更されています。
ムーブメントはCal.1530が採用されましたが、後述するRef.5513が併売されるようになると、Cal.1530のクロノメーター版のCal.1560に変更されました。
これはRef.5512とRef.5513の棲み分けを明確にしたと考えられています。
さらにRef.5513が高振動化したCal.1520に変更になると、そのクロノメーター版であるCal.1570に変更されます。
Ref.5512はこのようにムーブメントが何度も変更された珍しいレファレンスとしても知られています。

Ref.5512の詳細情報

製造年/世代 1959~1978年頃 / 第3世代
搭載キャリバー 1530
1560
1570
防水性能 660ft(200m)
ケース径 40mm
ブレス(フラッシュフィット) 6636(80)
7206(80)
9315(280,380)
93150(580)
リューズ/刻印 7mm/王冠のみ(→ … 付き)
外装の仕様違いが存在する箇所
  • 文字盤(ミラー/マット)
  • ミニッツサークルの有無
  • リューズガード(スクエア/ポインテッド/ラウンド)
  • アンダーバーの有無
  • “CHRONOMETER”表記の有無
その他の特徴
  • COSC認定クロノメーター
  • リューズガードを装備
  • ステンレススチール製ベゼルを採用
  • ベゼルの溝が側面から上部へ変更
  • 後年にトリプロック式リューズを採用※初めて採用されたのはRef.1680
  • ↑以降はこれらに統一

※( )は後年に変更された場合を意味します。

Ref.5513 ~約27年間にわたって生産された完成形ロングセラーモデル~

Ref.5513 Maxidial MK-1

【私物画像-Ref.5513 Maxidial MK-1】

前途したRef.5512と併売されたモデルであり、ディテールはとても良く似ていますが、わかりやすい違いは、Ref.5513はクロノメーターを取得していない汎用モデルという点です。
27年間という長期間にわたって生産・販売されたため、今現在も比較的見つけやすいモデルです。
ただし、この27年間の間にも細かな仕様変更(文字盤、ベゼルインサート等)が行われたため、Ref.5513の中でもレアモデルが複数存在しています。
仕様違いの例として、インデックスにメタルのフチ(枠)があるかないか、フチありは1985年頃から採用された後期の仕様となり、前期のフチなしの方が人気が高く、流通価格も高くなっています。

Ref.5513の詳細情報

製造年/世代 1962~1989年頃 / 第3世代
搭載キャリバー 1530
1520
防水性能 660ft(200m)
ケース径 40mm
ブレス(フラッシュフィット) 6636(80)
7206(80)
9315(280,380)
93150(580)
リューズ/刻印 7mm/王冠のみ(→ … 付き)
外装の仕様違いが存在する箇所
  • 文字盤(ミラー/マット)
  • ミニッツサークルの有無
  • リューズガード(ポインテッド/ラウンド)
  • アンダーバーの有無
  • インデックス(フチなし/フチあり)
  • “SUBMARINER”表記(上段/下段)
  • 防水表記(メーターファースト/フィートファースト)
  • インデックスの大きさ(1970年後期~1980年初期に見られるインデックスが大きい仕様はマキシダイアルと呼ばれている※マキシダイアルはさらにMK1~5まで細分化されている)
その他の特徴
  • 後年にトリプロック式リューズを採用※初めて採用されたのはRef.1680
派生モデル
  • Ref.5514|シードゥーエラーの原型、ヘリウムガス・エスケープバルブを採用。
  • Ref.5517|イギリス軍仕様、太い剣先型の時針(ブロードアロー)が特徴的で、ミリタリーサブと呼ばれている。

※( )は後年に変更された場合を意味します。

Ref.1680 ~初めてデイト表示機能を搭載したサブマリーナ~

Ref.1680

サブマリーナにおいて初めてデイト表示機能が搭載されたのがRef.1680です。
1966年より発売され、70年代後半まではRef.5512、Ref.5513と同時に流通(併売)していたことになります。
2.5倍に拡大表示されるサイクロップレンズはRef.5512やRef.5513と見分けがつきやすい特徴の一つとなっています。
搭載しているムーブメントはCal.1520のクロノメーター版Cal.1570にカレンダー機構が備わったCal.1575となっています。
トリプロック式リューズが初めて採用されたモデルがRef.1680となります。(Ref.5512やRef.5513も後年に採用)
Ref.1680にも仕様違いが存在しており、代表的な仕様違いは「SUBMARINER」表記の色違いとなります。通常は白文字となっていますが、一部の個体は赤文字となっており「赤サブ」の愛称で親しまれています。

Ref.1680の詳細情報

製造年/世代 1966~1979年頃 / 第3世代
搭載キャリバー 1575
1520
防水性能 660ft(200m)
ケース径 40mm
ブレス(フラッシュフィット) 7206(80)
9315(280,380)
93150(580)
リューズ/刻印 7mm/(…)
外装の仕様違いが存在する箇所
  • “SUBMARINER”表記(ホワイトレター/レッドレター)
  • 防水表記(メーターファースト/フィートファースト)
その他の特徴
  • COSC認定クロノメーター

Ref.16800 ~サファイアクリスタル風防により300m防水を実現~

Ref.16800

1979年頃にRef.1680の後継機として登場したRef.16800は、外見上はほとんど変化がありませんでしが、機能面では大幅な進化を遂げました。それまで硬質プラスチックだった風防がサファイアクリスタルガラスとなり300m防水を実現、ムーブメントも3000番台となり日付のクイックチェンジ機構が初搭載されました。さらに、回転ベゼルに逆回転防止機能も追加されました。
1984年頃からインデックスにメタルのフチ(枠)が取り付けられたことにより、外見が完成形(現行モデル)に大幅に近づきました。

初のクイックチェンジ機構を備えた3000系キャリバーは不具合が多かった

ハイビート化(毎時2万8800振動)による精度向上と、初のクイックチェンジ機構搭載により操作性が高まりましたが、不具合が多かったためかわずか10年程度(1977年頃~1988年頃)しか製造されませんでした。
不具合の内容はカレンダーを送る歯車(早送り機構)の不具合、自動巻きローターの脱落(ローター芯の固定不具合)があったようです。

Ref.16800の詳細情報

製造年/世代 1979年頃~1988年 / 第3世代
搭載キャリバー 3035
防水性能 1000ft(300m)
ケース径 40mm
ブレス(フラッシュフィット) 93150(593)
リューズ/刻印 7mm(…)
外装の仕様違いが存在する箇所
  • インデックス(フチなし/フチあり)
その他の特徴
  • COSC認定クロノメーター
  • サファイアクリスタル風防を採用
  • 逆回転防止ベゼルを採用

Ref.168000 ~短期間の製造で数が少ない“トリプルゼロ”~

Ref.168000

Ref.16800の後継機として登場したRef.168000は、1987年頃から1989年頃までのごくわずかな期間のみの製造だったため、数がとても少ないモデルです。レファレンス末尾に「0」が三つ続くことから「トリプルゼロ」と呼ばれています。Ref.16800との違いは素材のみとなっており、1985年から採用された904Lスチールが初めて使用されたサブマリーナと言われています。(が真偽のほどが定かではありません。)

Ref.168000の詳細情報

製造年/世代 1987年~1988年頃 / 第3世代
搭載キャリバー 3035
防水性能 1000ft(300m)
ケース径 40mm
ブレス(フラッシュフィット) 93150(593)
リューズ/刻印 7mm(…)
外装の仕様違いが存在する箇所
  • なし(?)
その他の特徴
  • COSC認定クロノメーター
  • サファイアクリスタル風防
  • 逆回転防止ベゼル
  • 904Lスチールを採用したとされていますが、真偽のほどが定かではありません。

Ref.16610 ~デザイン・性能の両面で完成の域に到達した本格ダイバーズ~

Ref.16610

【私物画像-Ref.16610】

先代のRef.16800、Ref.168000との最も違う点はムーブメントがcal.3035からcal.3135へ進化したことです。この変更により安定性・メンテナンス性の向上が実現しました。(cal.3035が抱えていたカレンダーの早送り機構の問題点等も解消されました。)
約20年間という長い生産期間の中で、ブレスレットや夜光塗料(トリチウム→スーパールミノバ)等の仕様変更が行われ、実用性や耐久性が飛躍的に向上しました。さらに風防6時位置の王冠の透かし(2003年)や、インナーリングへのルーレット刻印(2007年)などの偽造防止策も施され、現代の「スポーツロレックス」の定番としての地位を確固たるものとしました。

Ref.16610の詳細情報

製造年/世代 1989年~2010年 / 第4世代
搭載キャリバー 3135
防水性能 1000ft(300m)
ケース径 40mm
ブレス(フラッシュフィット) 93150(501B)
93250※FF一体型
外装の仕様違いが存在する箇所
    【1999年】

  • フラッシュフィットが分離型から一体型へ変更
  • エクステンションリングが板状からコマ状へ変更
  • 夜光塗料が“トリチウム”から“スーパールミノバ”へ変更
  • インデックス6時下位置の表記が「SWISS-T<25」から「SWISS」へ変更※その後すぐに「SWISS MADE」へ変更
  • 【2003年】

  • 風防の6時位置に“王冠透かし”が入る
  • ケースサイドに貫通していた横穴(バネ棒が入るラグ穴)が塞がる
  • 【2007年】

  • インナーリング(ダイアル外周の立ち上がり部分)に「ROLEX」の文字の“ルーレット刻印”が入る
その他の特徴
  • COSC認定クロノメーター
  • サファイアクリスタル風防
  • 逆回転防止ベゼル
  • 904Lスチールを採用

Ref.14060 ~ノンデイト、ノンクロノメーターのシンプルイズザベスト~

Ref.14060

Ref.16610と同時期に併売され、こちらはノンクロノメーター、ノンデイトといったRef.5513の仕様を引き継いだモデルとなります。
デイト表示の有無以外は基本的な仕様はRef.16610と同じですが、ムーブメントはCal.3135の先代のCal.3035をノンデイト仕様に落とし込んだ(とされている)Cal.3000が搭載されている。

Ref.14060の詳細情報

製造年/世代 1989年~2001年 / 第4世代
搭載キャリバー 3000
防水性能 1000ft(300m)
ケース径 40mm
ブレス(フラッシュフィット) 93150(501B)
外装の仕様違いが存在する箇所
    【1999年】

  • 夜光塗料が“トリチウム”から“スーパールミノバ”へ変更
  • インデックス6時下位置の表記が「SWISS-T<25」から「SWISS」へ変更※その後すぐに「SWISS MADE」へ変更
その他の特徴
  • サファイアクリスタル風防
  • 逆回転防止ベゼル
  • 904Lスチール

Ref.14060M ~搭載キャリバーの変更により安定性・メンテナンス性が向上~

Ref.14060M

ノンデイトムーブメントCal.3000の後継機種として登場したCal.3130が搭載され、安定性・メンテナンス性を向上させたモデルです。
2007年にはCal.3130のクロノメーター化を図り、これを機にロレックスのムーブメントはすべてクロノメーターとなりました。
Ref.14060Mから風防の6時位置に“王冠透かし”が入りましたが、この時点ではRef.14060との外見上の違いはそれくらいでした。
2007年にインナーリングへのルーレット刻印、ダイアル表記の変更(クロノメーター表記が加わり2行→4行へ)の仕様変更があり、この時点でRef.14060とRef.14060Mの外見上の違いがはっきりとしました。

Ref.14060Mの詳細情報

製造年/世代 2001年~2012年 / 第4世代
搭載キャリバー 3135
防水性能 1000ft(300m)
ケース径 40mm
ブレス(フラッシュフィット) 93150(501B)
外装の仕様違いが存在する箇所
    【2007年】

  • インナーリング(ダイアル外周の立ち上がり部分)に「ROLEX」の文字の“ルーレット刻印”が入る
  • クロノメーター化により、ダイアルの表記が2行から4行に変更
その他の特徴
  • サファイアクリスタル風防
  • 逆回転防止ベゼル
  • 904Lスチール
  • 【2007年】

  • COSC認定クロノメーター

Ref.16610LV ~サブマリーナ誕生50周年記念モデル~

Ref.16610LV

ロレックスのコーポレートカラーであるグリーンをベゼルに採用し、通称「グリーンサブ」の愛称で親しまれているモデルです。
Ref.16610と基本的な仕様は同じですが、インデックスと時分針が大型化され、視認性の向上が図られています。
リファレンスの「LV」は、フランス語のグリーンベゼル「Lunette Vert」を意味しています。
わずか7年の生産期間でしたが、いくつかの仕様違いが存在しており、レアモデルとして注目を集めています。

Ref.16610LVの詳細情報

製造年/世代 2003年~2010年 / 第4世代
搭載キャリバー 3135
防水性能 1000ft(300m)
ケース径 40mm
ブレス 93250※FF一体型
外装の仕様違いが存在する箇所
  • ケースサイドの横穴(バネ棒が入るラグ穴)の貫通有無※初期生産分以降は穴が塞がる
  • ベゼルの色味※初期生産分のみ「ライムベゼル」と呼ばれる淡いグリーン色のベゼルが存在
  • ダイアルの6時位置の「SWISS MADE」表記※初期生産分のみ字体が大きい「ビッグスイス」と呼ばれる個体が存在
  • 【2007年】

  • インナーリング(ダイアル外周の立ち上がり部分)に「ROLEX」の文字の“ルーレット刻印”が入る
その他の特徴
  • COSC認定クロノメーター
  • サファイアクリスタル風防
  • 逆回転防止ベゼル
  • 904Lスチール

Ref.116610LN ~伝統を受け継ぎながら耐久性と高級感を向上させた新モデル~

先代のRef.16610から伝統的なデザインは受け継ぎながらも、随所に新しい技術を取り入れて内外装が一新された新生サブマリーナとなります。
外装面においては、セラクロムベゼル(プラチナ特殊コーティングが施された60分目盛りが刻まれたセラミック製ベゼル)の採用や、ケースとブレスレットの堅牢化、ダイアルのインデックスと針の夜光塗料の変更(クロマライトへの変更で持続時間が2倍へ)があります。
ムーブメントもヒゲゼンマイがブルーパラクロム・ヒゲゼンマイに変更されたことで、従来キャリバーの10倍もの耐衝撃性能を有し、さらに磁力の影響も軽減させる進化を遂げています。

ブルーパラクロム・ヒゲゼンマイ

Ref.116610LNの詳細情報

製造年/世代 2010年~ / 第5世代
搭載キャリバー 3135
防水性能 1000ft(300m)
ケース径 40mm
ブレス 97200※FF一体型
前モデル(Ref.16610)からの主な変更点
  • ケース:ラグの太さが2.7mmから4mmに変更、リューズガードも大型化されたことで耐久性が向上
  • ブレスレット:中空(中は空洞)だったリンクパーツ(コマ)が無垢仕上げに変更
  • バックル:工具なしで長さ調節が可能な“グライドロックエクステンションシステム”も搭載
  • ベゼル:セラミック製ベゼルディスクに変更※60分目盛にはプラチナの特殊コーティングが施される
  • ダイアル&針:インデックスと時分針の大型化により視認性が向上、夜光塗料がルミノバからクロマライトに変更され発行持続時間が2倍の長さになった
  • ムーブメント:ヒゲゼンマイがブルーパラクロム・ヒゲゼンマイに変更されたことで従来キャリバーの10倍もの耐衝撃性能を有し、さらに磁力の影響も軽減させる
その他の特徴
  • COSC認定クロノメーター
  • サファイアクリスタル風防
  • 逆回転防止ベゼル
  • 904Lスチール

Ref.116610LV ~復活と進化を遂げた“グリーンサブ”~

Ref.16610LVの次期モデルとして誕生し、デザインやコンセプトを受け継いだのがRef.116610LVとなります。(ダイヤルカラーはブラックからグリーンへ変更されました。)
内外装の変更点につきましては、Ref.116610LNと同様となります。

Ref.116610LVの詳細情報

製造年/世代 2010年~ / 第5世代
搭載キャリバー 3135
防水性能 1000ft(300m)
ケース径 40mm
ブレス 97200※FF一体型
前モデル(Ref.16610LV)からの主な変更点
  • ケース:ラグの太さが2.7mmから4mmに変更、リューズガードも大型化されたことで耐久性が向上
  • ブレスレット:中空(中は空洞)だったリンクパーツ(コマ)が無垢仕上げに変更
  • バックル:工具なしで長さ調節が可能な“グライドロックエクステンションシステム”も搭載
  • ベゼル:セラミック製ベゼルディスクに変更※60分目盛にはプラチナの特殊コーティングが施される
  • ダイアル&針:ダイヤルカラーがブラックからグリーンへと変更、インデックスと時分針の大型化により視認性が向上、夜光塗料がルミノバからクロマライトに変更され発行持続時間が2倍の長さになった
  • ムーブメント:ヒゲゼンマイがブルーパラクロム・ヒゲゼンマイに変更されたことで従来キャリバーの10倍もの耐衝撃性能を有し、さらに磁力の影響も軽減させる
その他の特徴
  • COSC認定クロノメーター
  • サファイアクリスタル風防
  • 逆回転防止ベゼル
  • 904Lスチール

Ref.114060 ~少し遅れてノンデイトもモデルチェンジを果たす~

Ref.16610がRef.116610LNにモデルチェンジをした2年後の2012年にRef.114060が発売されました。先代のRef.14060Mからの内外装の変更点につきましては、Ref.116610LNやRef.116610LVとほとんど同じとなります。
一部異なる点としては、Ref.14060Mはフラッシュフィットが分離型でしたが、Ref.114060から一体型が採用されました。
また、ケースサイドに貫通していた横穴(バネ棒が入るラグ穴)がRef.114060からは塞がりました。

Ref.114060の詳細情報

製造年/世代 2012年~ / 第5世代
搭載キャリバー 3130
防水性能 1000ft(300m)
ケース径 40mm
ブレス 97200※FF一体型
前モデル(Ref.14060M)からの主な変更点
  • ケース(1):ケースサイドに貫通していた横穴(バネ棒が入るラグ穴)が塞がる
  • ケース(2):ラグの太さが2.7mmから4mmに変更、リューズガードも大型化されたことで耐久性が向上
  • ブレスレット(1):フラッシュフィットが分離型から一体型へ変更
  • ブレスレット(2):中空(中は空洞)だったリンクパーツ(コマ)が無垢仕上げに変更
  • バックル:工具なしで長さ調節が可能な“グライドロックエクステンションシステム”も搭載
  • ベゼル:セラミック製ベゼルディスクに変更※60分目盛にはプラチナの特殊コーティングが施される
  • ダイアル&針:ダイヤルカラーがブラックからグリーンへと変更、インデックスと時分針の大型化により視認性が向上、夜光塗料がルミノバからクロマライトに変更され発行持続時間が2倍の長さになった
  • ムーブメント:ヒゲゼンマイがブルーパラクロム・ヒゲゼンマイに変更されたことで従来キャリバーの10倍もの耐衝撃性能を有し、さらに磁力の影響も軽減させる
その他の特徴
  • COSC認定クロノメーター
  • サファイアクリスタル風防
  • 逆回転防止ベゼル
  • 904Lスチール